介護方法
犬の認知症判断テスト
犬にも認知症があることをご存知でしょうか?
犬も人間と同じく年を重ね老いると『認知症』になることがあります。
痴呆症なのかを判断する簡単なテストがあるので、心配な飼い主様は一度このテストをしてみることをおススメします。
※動物エムイーリサーチセンター・内野富弥先生作成のテストです。
項目ごとに愛犬の症状を診断して点数を出してください。最後に点数を全て足した合計点数で『認知症』の症状があるのかを判断します。
チェック項目
食欲・下痢
- 正常 → 1
- 異常に食べるが下痢もする → 2
- 異常に食べて、下痢をしたりしなかったりする → 5
- 異常に食べるがほとんど下痢をしない → 7
- 異常に何をどれだけ食べても下痢をしない → 9
生活リズム
- 正常 → 1
- 昼の活動が少なくなり、夜も昼も眠る → 2
- 昼も夜も眠っていることが多くなった → 3
- 昼も夜も食事以外は死んだように眠って、夜中から明け方に突然起きて動き回るが、人が静止できる → 4
- 昼も夜も食事以外は死んだように眠って、夜中から明け方に突然起きて動き回り、人が制止することが不可能な状態 → 5
後退行動(方向転換)
- 正常 → 1
- 狭いところに入りたがり、進めなくなると、なんとか後退する → 3
- 狭いところに入ると全く後退できない → 6
- 狭いところに入ると全く後退できないが、部屋の直角コーナーでは転換できる → 10
- 狭いところに入ると全く後退できず、部屋の直角コーナーでも転換できない → 15
歩行状態
- 正常 → 1
- 一定方向にフラフラ歩き、不正運動になる → 3
- 一定方向にのみフラフラ歩き、旋回運動(大円運動)になる → 5
- 旋回運動(小円運動)をする → 7
- 自分中心の旋回運動になる → 9
排泄状態
- 正常 → 1
- 排泄場所を時々間違える → 2
- 所構わず排泄する → 3
- 失禁する → 4
- 寝ていても排泄してしまう(垂れ流し状態) → 5
感覚器異常
- 正常 → 1
- 視力が低下し、耳も遠くなっている → 2
- 視力・聴力が明らかに低下し、何にでも鼻を持っていく → 3
- 聴力がほとんど消失し、臭いを異常に、かつ頻繁にかぐ → 4
- 嗅覚のみが異常に敏感になっている → 6
姿勢
- 正常 → 1
- 尾と頭部が下がっているが、ほぼ正常な起立姿勢を取ることができる → 2
- 尾と頭部がさがり、起立姿勢をとれるがアンバランスでフラフラする → 3
- 持続的にぼーっと起立していることがある → 5
- 異常な姿勢で寝ていることがある → 7
鳴き声
- 正常 → 1
- 鳴き声が単調になる → 3
- 鳴き声が単調で、大きな声を出す → 7
- 真夜中から明け方の定まった時間に突然鳴き出すが、ある程度制止可能 → 8
- 真夜中から明け方の定まった時間に突然、あたかも何かがいるように鳴き出し、全く制止できない → 17
感情表出
- 正常 → 1
- 他人及び動物に対して、なんとなく反応がにぶい → 3
- 他人及び動物に対して、反応しない → 5
- 他人及び動物に対して反応しないが、飼い主にのみかろうじて反応を示す → 10
- 他人及び動物に対して反応せず、飼い主にも反応しない → 15
習慣行動
- 正常 → 1
- 学習した行動あるいは習慣的行動が一過性に消失する → 3
- 学習した行動あるいは習慣的行動が部分的に持続消失している → 6
- 学習した行動あるいは習慣的行動がほとんど消失している → 10
- 学習した行動あるいは習慣的行動がすべて消失している → 12
49点以下→痴呆予備軍。日々愛犬の体調の変化に気をつけてあげてください
50点以上→痴呆の症状がみられます。動物病院の診察をおススメします
いかがでしたか?
痴呆症だと判断されても決して悲観しないでください。
痴呆症になったとしても、愛犬の可愛さは変わらないはずです。
次回は痴呆症と判断された犬の接し方についてのお話です
- 老犬介護士